【DTM初心者でも分かる】アヴェイラブルノートスケールってなに?【音楽理論】

「アヴェイラブルノートスケールってなに?」
「使い方とかよく分からない」

この記事では、これらの悩みを解決するために、DTM初心者の方でも分かるように優しく解説しています。
アヴェイラブルノートスケールを理解して曲作りに活かせるようになれば、メロディの付け方に差を付けられます。また、ポップスだけしか作らないし関係ないやって思ってる方も応用すれば全然ポップスに使われている曲もあります。
今より作風を広げたい方はぜひ記事をご覧ください。

①スケールの種類について

②アヴェイラブルノートスケールの解説

③コードとスケールを対応させる方法

④スケールの付け方の応用編

と順序立てて分かりやすく解説していきます。

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【DTM初心者でも分かる】アヴェイラブルノートスケールってなに?【音楽理論】

結論として「一つのコードに対応して一つのスケールを付けること」
コードの「3rd」「7th」「テンション」と、スケールの「コードトーン」が合うものを対応させるテクニックです。
それでは、詳しく解説していきます。

スケールの種類について

スケールとは「音階」のことです。
基本的なスケールは「メジャースケール」「ハーモニックマイナースケール」「メロディックマイナースケール」の三つで、それ以外のほとんどは、それらを派生させた形から生まれます。
派生のさせ方はモードの記事で詳しく解説しています。

参考:モードってなに?【音楽理論】

派生のさせ方は分かったけど、それぞれに名前とか付いてるの?

例えば、メジャースケールの2番目から始まるスケールは「ドリアンスケール」で、6番目から始まるスケールは「マイナースケール」です。

じゃあ、ハーモニックマイナースケールやメロディックマイナーから派生させたスケールってどんな名前がついてるの?って疑問に思いますよね。
そちらはミジュオリー音楽理論さんのサイトのスケールリファレンスを見てください。
スケールを確認しながら、この記事を読むことをおすすめします。

参考:スケール・リファレンス|ミュジオリー音楽理論(別サイトが開きます)

スケールの特徴を知ると…

スケールの特徴を知ると「コード」に対する「スケール」の付け方が分かるようになります。
先ほどのミジュオリー音楽理論さんの「ドリアンスケール」を開いてください。
ドリアンスケールの紹介している個所に「コード・トーン」が載っていると思います。ドリアンスケールの場合だと「P1 m3 P5 m7」ですね。
このコードトーンが後のアヴェイラブルノートの解説で重要になってきますので、コードトーンの見方は抑えておきましょう。

アヴェイラブルノートスケールの解説

アヴェイラブルノートスケールの解説

それでは基礎的な知識が終わりましたので、本題のアヴェイラブルノートスケールについて解説していきます。

まずアヴェイラブルノートスケールってなに?

「一つのコードに対応して合うスケールを付けること」
たとえば、Em7ならEフリジアンスケールDm7ならDドリアンスケールといったように付けます。

なぜこんなテクニックが出来たの?

アヴェイラブルノートスケールというのは、ジャズから生まれたテクニックです。
頻繁に転調するような曲で演奏者がアドリブを取るとき、いちいちコード進行の全体像を見て「ここはkey=AだからAのメジャースケールだな」「今度はkey=EだからEのメジャースケールか」と考えながら演奏していると、「あれ今どのkeyにいるの…」と迷子になってしまいます。激しい曲ほど、演奏者は考える時間(進行の全体像を見る時間)なんてほとんどないのです。

そこで余計な事を考えなくて済むように、「コードの特徴」と「スケールの特徴」を関連付けて覚え始めました。
今までは、コード進行の全体像を見なければアドリブは取れませんでしたが、アヴェイラブルノートを知っていると、コードを見るだけでアドリブが取れるようになります。

つまり「一つのコード」に対応して「一つのスケール」を付け始めたのです。

ジャズのテクニックなら作曲には関係ないじゃん

そう思いますよね。
しかし、アヴェイラブルノートスケールを知らないと、付けられない音やイメージがあるのです。
理論を学んでいない人で「ドミナントコード」「オルタード」や「HMP5B」といったスケールを「メロディ」や「ハモリ」に付けられる人なんて天才以外いないのです。
努力で天才に追いつけるなら絶対に知っておいた方が得ですよね。

例えばコードやメロディが同じでも「ハモリ」のスケールの取り方によって曲のイメージは変わります。つまり、編曲する側にとっては編曲力を一気に上げられるテクニックなのです。

コードに対するスケールの付け方の実際例

さて、コードに対するスケールの付け方の実際例を解説していきます。
前述しましたが、こちらのサイトを参考にしながら見てください。

参考:スケール・リファレンス|ミュジオリー音楽理論(別サイトが開きます)

例えば、
Dm7 G7 CM7
というkey=Cのコード進行があるとします。

本来の考え方で使えるスケールを考える場合は、
Dm7「Cメジャースケール」
G7「Cメジャースケール」
CM7「Cメジャースケール」
ですよね。

でもアヴォイドノートスケールを用いる場合はそう考えてはダメです。このテクニックは、コードに対して一対一でスケールを付けるテクニックでした。

つまり、
Dm7「Dドリアンスケール」
G7「Gミクソリディアンスケール」
CM7「Cアイオニアンスケール」
のようにコードに対してスケールを対応させなければなりません。
注意する点としては、コードのルート音から開始するスケールを選ぶ事です。

やってる事って結局Cメジャースケール使ってるのと一緒じゃん!

Dドリアンスケール、Gミクソリディアンスケール、Cアイオニアンスケールを参考サイトで見てください。全て白鍵のみのスケールです。
ただ難しく考えてるだけじゃんって思いますよね。
しかし、「コードのルート」と「スケールの始まりの音」が対応することが分かったと思います。
こうして難しく考える(視点を変える)ことでしか生み出せないスケールがあります。
これから本題のスケールの付け方について学びましょう。

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コードとスケールを対応させる方法

コードとスケールを対応させる方法

ここでは、コードとスケールを対応させる方法について解説します。
ここをしっかり身に着けると確実に編曲力がつきます。

コードの特徴とスケールの特徴を詳しく知る

例えば、Dm7のコードの特徴を上げると、
・ルートの音が「レ」
・3の音は「m3(レから見て短三度)」
・5の音は「P5(レから見て完全五度)」
・7の音は「m7(レから見て短七度)」
となります。

次は「コード・トーン」に「m3、P5、m7」の特徴を持っているスケールを探します。
・ドリアンスケール(m3、P5、m7)
・フリジアンスケール(m3、P5、m7)
・エオリアンスケール(m3、P5、m7)
と、メジャースケールから派生するスケールでは、この三つが見つかりました。

コードとスケールを対応させる

Dm7のルートは「レ」ですよね。
なので、「m3、P5、m7」の特徴を持っているスケールの開始音を「レ」に合わせると、
・Dドリアンスケール
・Dフリジアンスケール
・Dエオリアンスケール
となります。
つまり、Dm7ではこれらのスケールが使える事になります。
メジャースケールでは出てこない「ミ♭」や「シ♭」の音が使えるようになります。

他のコードのアヴェイラブルノートスケールも考える

例えば、F#m7-5の場合のコードの特徴は「m3、dim5(ファ#から見て減五度)、m7」です。
dim5が一番特徴的で、付けられるスケールは「ロクリアン系スケール」「F#ロクリアンスケール」や「F#ロクリアン♮6スケール」になります。

またFmM7の場合のコードの特徴は「m3、P5、M7」です。
なので、付けられるスケールは「Fメロディックマイナー」「Fハーモニックマイナー」になります。

ドミナントは少し特別

ドミナントというのは不安定な和音で、トニックで美しく解決したいなら不安定であればあるほど良いのです。
ドミナントは「ルート」「M3度(長三度)」「P5度(完全五度)」「m7度(短七度)」で構成されますが、「M3」と「m7」の減五度の音間によって、ドミナントの響きが出されています。
だからここでは「P5はないもの」と考えます。

ドミナントの「P5」はないものと考えると、コードネームはG7omit5です。
こう考えるとG7「Gオルタードスケール」が使えます。
オルタードスケールは白鍵がとても少なく不安定なスケールで、ドミナントをより不安定にすることができます。

スケールの付け方の応用編

スケールの付け方の応用編

コードとスケールを対応させる方法を解説しました。
しかし「なぜそのスケールを選ぶのか」ちゃんとした考えを持たずに使えば、すぐにぐちゃぐちゃなサウンドになってしまします。
そこで、「なぜそのスケールを選ぶのか」をしっかりと考えた上で作曲できるように、応用を解説していきます。

メジャーの2-5進行をマイナーっぽくして、リスナーを騙して驚かせる応用

例えば、
Dm7G7CM7
というkey=Cのコード進行があるとします。
このコード進行は長調の進行ですよね。
なので、ここでマイナーっぽいスケールを使えば、勝手に短調と勘違いしたリスナーが長調のCM7に解決したときに勝手に驚くのです。
では、どうやって短調感を出して驚かせるのでしょうか。

短調を感じる音は「keyから見て3度の音がマイナー」です。
例えば、key=Cだったら「ドレミ」の「ミ」が、「ミ♭」だったら短調っぽいと感じます。
なので、ここが「ミ♭」となるようにスケールをとります。
Dm7「Dスーパードリアンスケール(Dドリアン♭2スケール)」
G7「G HMP5B(ハーモニック マイナー パーフェクト 5th ビロー)」
と選びました。
どちらもkey=Cから見て「ミ♭」となるようなスケールを選んでいます。

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【DTM初心者でも分かる】アヴェイラブルノートスケールのまとめ【音楽理論】

・アヴェイラブルノートはジャズのテクニックだけどポップスでも使える

・コードの特徴とスケール特徴が合うものを1対1で対応させる

・ドミナントでは色々なスケールが使える。(オルタ―ドとか)

アヴェイラブルノートはコーダルなスケールの付け方になります。

参考:モーダルとコーダルの説明と応用【徹底解説】

また、このテクニックはモーダルな曲には使えませんので、モードの作曲に興味のある方はこちらを参考にしてください。

参考:モードってなに?【音楽理論】

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