「編曲してるけどコード進行が作れない!」
「コードの機能に詳しくなって曲作りに生かしたい!」

この記事では、こういった悩みを解決するために作曲初心者やDTM初心者に向け、 ポップスに使えるような理論の部分だけ掻い摘んで優しく分かりやすく説明と解説をしていきます。
今よりもっと作風を広げたい方や自由にコードを使えるようになりたい方はぜひ記事をご覧ください。

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【DTM初心者でも分かる】コード機能の説明と解説【音楽理論】

①「カデンツの種類」(予備知識)

②「古典派までの機能和声」(~19世紀)

③「ジャズの和声」(20世紀くらい)

④「現代音楽の拡張された機能和声」(20世紀くらい)

と順序立てて、分かりやすく説明していきます。

カデンツの種類

「ドレミファソラシド」から作られる三和音はそれぞれ、
「C」「Dm」「Em」「F」「G」「Am」「Bm♭5」
となります。また、これらのコードの事をスケールトーンと呼びます。
カデンツはコードの機能のことで、「安定した和音(トニック)」「少し不安定な和音(サブドミナント)」「不安定な和音(ドミナント)」と三つに分類されたものの事を言います。
例えば、「C」はトニック、「Am」はトニックの代理、「G」はドミナント、などというように分類されます。

まだ「このコード」「このカデンツ」と詳しくは説明しません。
クラシックやジャズといった、それぞれの音楽の考え方で異なるカデンツになるので、実際に詳しい説明をしているときに明らかにしていきます。

古典派までの機能和声

古典派までのクラシックでは、「カデンツの流れを元に音楽を作ることが一番美しいこと」「カデンツの流れを間違えている曲は汚いもの」として、カデンツ重視の精神がありました。
それでは、現代の音楽の元となったその考え方を見ていきましょう。

機能和声のカデンツは
トニック「C」
トニック代理「Am」

サブドミナント「F」
サブドミナント代理「Dm」

ドミナント「G」

とされました。

カデンツの流れとしては、
トニックサブドミナントドミナントトニック
の流れを重視しました。
また、場合によっては
トニックサブドミナントトニック
トニックドミナントトニック
と進行することもあります。

しかし、
ドミナントサブドミナント
代理コード→代理前のコード
と逆行する進行は禁則とされました。

なぜ代理コードが使えるの?

それぞれの機能には一応定義があります。
トニック「ミ」の音を含み「ファ」を含まない和音。
サブドミナント「ファ」と「ラ」を含み「シ」を含まない和音。
ドミナント「シ」を含む和音。

これをまとめると、代理が使える理由が分かると思います。

ジャズの和声

ジャズではクラシックと少し違い、
ドミナントトニック
を重視して考えました。
また、20世紀初頭には和声学そのものの発達によって、スケールトーンから外れた和音も好意的に用いられるようになりました。

和声学の発達によってトニック、サブドミナント、ドミナントの他にサブドミナントマイナーが増えることになります。
サブドミナントマイナーは、サブドミナントの「F」がマイナーになったもので、「Fm」と覚えてください。

ジャズ和声のカデンツは、
トニック「C」
代理…「Em7」「Am7」「F#m7-5」

ドミナント「G7」
代理…「D♭7」

サブドミナント「F」
代理…「Dm7」「B7」「F#m7-5」

サブドミナントマイナー「Fm」
代理…「Dm7-5」「B♭7」「A♭7」「D♭M7」「A♭M7」

となります。

ちなみに、カデンツの流れも禁則もクラシック(機能和声)と同じです。
それでは、なぜその代理が使えるのか詳しく解説していきます。

なぜその代理が使えるの?(ジャズ編)

ジャズの機能では、コードトーンに注目して似ているか似ていないかで判断されます。
トニック「C」では、
「Em」≒「CM9」、「Am7」≒「C6」、「F#m7-5」≒「C6(#11)」

ドミナント「G7」では、
「D♭」≒「G7の裏コード」

サブドミナント「F」では、
「Dm7」≒「F6」、「B7」≒「F7の裏コード」、「F#m7-5」≒「B7sus4」

サブドミナントマイナ―「Fm」では、
全て「A♭」の音を共有している

長くなりましたが、似ているコードであれば同じコードとして扱って良いと分かりました。

現代音楽の拡張された機能和声

20世紀初頭には、調性が崩れ新しい音楽を作ろうとする派閥が現れます。今までにない和声が沢山登場しますが、従来の理論でも何とか通用させることは出来ないかと考える人が出てきます。(何百年も続いて作られた理論が消し去られるのは勿体ないですよね)
そこでバルトークという作曲家の曲を分析していたレンドヴァイ・エルネは機能和声を拡張した「中心軸システム」と呼ばれる理論を作りました。

中心軸システム

中心軸システムは、ベースの音だけで機能が決まる理論のことです。
また、五度圏といった、反時計回りに完全五度上を積み重ねて一周させた画像を用いて説明します。

五度圏を示した画像

「C」「F#」「A」「E♭」
を結ぶと十字架になりますよね。これをトニック軸と呼びます。

「G」「E」「D♭」「B♭」
ドミナント軸と呼びます。

「F」「D」「B」「A♭」
サブドミナント軸と呼びます。

「ベースの音」トニック軸の音を使っている場合、その和音の機能はトニックドミナント軸の場合はドミナントと機能をつけましょうね~。と決めた理論です。
裏コードを拡張した理論とも言えますね。

参考:裏コードの解説(近日公開)

機能は簡単に分かりますが、今までの和声とは違った機能を取る事もあるため「今まで見たことがないコードが出てきて調べても分からない」といった場面で使うようにするのがおすすめです。

【DTM初心者でも分かる】コード機能のまとめ【音楽理論】

古典派クラシックから現代音楽まで「コードの機能」に絞って一気に解説しましたので、おさらいしておきましょう。

古典派の機能和声では、「C」トニック「F」サブドミナント「G」ドミナントで代理は「決められた音が含まれているかどうか」で決まりました。また、カデンツ重視で、しっかりと機能に沿って進行しなければなりませんでした。

ジャズの和声では、コードトーンが似ているかどうかで代理できました。

現代音楽では中心軸システムを使って、ベースの音だけで機能が分かるようになりました。

また、今回の解説ではkey=Cに絞って解説しましたが、部分的な転調を考えると他にもコードは沢山出てきます。そちらも優しく分かりやすく解説しています。

参考:セカンダリドミナントの説明と使い方【徹底解説】

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