【田淵智也&田中秀和】「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説

この記事は、作詞・作曲:田淵智也、編曲:田中秀和の「はじめてのかくめい!」Aメロ部分のコード進行の解説をします。
また、簡単のため「Key=C」に移調して解説しています。
機能としてトニックはC、サブドミナントはF、ドミナントはGの色分けしています。セカンダリドミナントはE7とします。
しかし、同じコードでもクラシック目線、ジャズ目線で異なる機能を持つことが多いので、参考程度に見てください。

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【田淵智也&田中秀和】「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Aメロ編】

0:23 – 0:43の部分です。二回目からの再生はフルで流れます。
ちなみにPCの方は動画を右クリックするとループできます。

コード進行を見る

CF GCF G

F#m7-5 F6Em7 E♭dim7

Dm7 D♭7C

CF GAm7Gm7 Caug

F#m7-5 F6Em7 E♭dim7

Dm7 D♭7C

コード進行の解説【一行目】

CF GCF G

一行目は基本的なスリーコードを用いた素直な進行になっています。
イントロでたくさん遊んだ分、ここでメリハリをつけてキャッチ―な曲にしています。

Gの部分では楽器隊が丁寧に止まっていて、二行目との対比になっています。
ここで二回もタメた分、二行目の進行の疾走感、爽快感がより強調されています。

コード進行の解説【二行目】

F#m7-5 F6Em7 E♭dim7

次は二行目の部分です。
まず最初は機能を考えましょう。F#m7-5はジャズではサブドミナント、クラシックではトニックと機能が分かれますが落ち着いて考えてください。
一行目から二行目の進行GF#m7-5では、導音「シ」「ド」で解決しているのでトニックよりの機能があると分かります。

このコード進行はベースが「#ファ」→「♭ミ」(三行目まで入れると「ド」)まで半音ずつ降りていきます。
内声音は違う音が鳴っているので完全なクリシェとは言えませんが、大抵の場合は「F#m7-5から始まるベースの下降クリシェ」といえば伝わります。

次はF6の部分ですが、なぜFM7を使わないのでしょうか。
これはメロディの部分を見れば分かります。
「は」「み」「が」「きー」「ド」「シ」「ド」「レー」と鳴っています。
F6部分の強拍メロに「レー」が使われているので、強調をするためF6に変えたと考えられます。

最後はE♭dim7の部分です。前後を見てみるとEm7E♭dim7Dm7で、Em7Dm7の間の半音を繋ぐために挿し込まれていますね。
こういった使われ方をするdimコードをパッシングディミニッシュと呼びます。
今回は半音ずつ下がる繋ぎ方ですが、半音ずつ上がる使い方のパッシングディミニッシュとは成り立ち方が違います。

参考:【DTM初心者でも分かる】パッシングディミニッシュの説明と使い方【徹底解説】

コード進行の解説【三行目】

Dm7 D♭7C

パッシングディミニッシュを経由してDm7までやってきました。
次のD♭7G7裏コードと呼ばれ、代理として使えます。
また六行目も同じコード進行なので、こちらで六行目のメロディについても解説します。
D♭7上のメロディは、コードのルートから見て「たまもの」の「ま」「も」「の」「シ(7th)」「ド(M7th)」「レ(♭9th)」と鳴りますが、完全に「ド」の音は不協和の音です。
なぜ、このメロディが使えるのでしょうか。

理由としては、不協和の「ド」が弱拍で鳴っているから不協和音が目立たない事が挙げられます。
またもう一つ、サイドステッピングというテクニックを用いているためです。
ジャズで新しい音を見つけるために考えられた、コードの音を全て半音上げたもののメロディを鳴らしても良いとしたテクニックです。(ただしやり過ぎると、音があざとくなるので注意)
例えば、C7のコードの場合はコードトーンの半音上にある「ド#」「ファ」「ソ#」「シ」をわざと鳴らすテクニックです。

コード進行の解説【四行目】

CF GAm7Gm7 Caug

一行目とほぼ一緒ですが後半は違います。
Am7Cの代理で、CaugC7の代理です。
Gm7Caugは「Fメジャー」の2-5進行から借りてきています。
ポップスでは編曲者の遊び心で「Cメジャー飽きたから他の調の2-5進行使ってみよっかな~」いきなり2-5進行を使うことがよくあります。
また、このCaugではピアノのトップの音で「ソ#」を鳴らし、aug感を強調して解決したい欲求を高めています。

コード進行の解説【五行目】

F#m7-5 F6Em7 E♭dim7

二行目と同じ進行を使っていますが、F#m7-5まで来た文脈が違います。
Gm7CaugF#m7-5
という流れですが、Fメジャーの2-5進行から借りてきている進行なので、
Gm7CaugFM7
が本来の進行です。
つまり、このF#m7-5FM7の代理として使っていることが分かります。

次はF6Caugを完璧に解決していることを傾性音(安定する音に解決したい音)だけ抜き取って説明します。
まず初めにCaugは傾性音「ソ#」があります。
CaugF#m7-5
「ソ#」「ラ」
と解決しています。
また、F#m7-5にも傾性音「ファ#」が含まれます。
F#m7-5F6
「ファ#」「ファ」
と解決しています。
まとめると、
CaugF#m7-5F6
不安定→不安定→やっと解決!
となっているのです。だからF6Caugを解決している事が分かりました。
また、間に挟まれているF#m7-5Caugの不安定を長引かせているので、経過和音と呼ばれることもあります。

コード進行の解説【六行目】

これは三行目の進行と同じです。

【田淵智也&田中秀和】「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Bメロ編】

イントロ編→ 「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【イントロ編】

「Aメロ編」

Bメロ編→調整中

サビ編→ 調整中

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