【田淵智也&田中秀和】「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説

この記事は、作詞・作曲:田淵智也、編曲:田中秀和の「はじめてのかくめい!」サビ部分のコード進行の解説をします。
また、簡単のため「Key=C」に移調して解説しています。
機能としてトニックはC、サブドミナントはF、ドミナントはGの色分けしています。セカンダリドミナントはE7とします。
しかし、同じコードでもクラシック目線、ジャズ目線で異なる機能を持つことが多いので、参考程度に見てください。

イントロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【イントロ編】

Aメロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Aメロ編】

Bメロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Bメロ編】

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【田淵智也&田中秀和】「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【サビ編】

0:54 – 1:20の部分です。二回目からの再生はフルで流れます。
ちなみにPCの方は動画を右クリックするとループできます。

コード進行を見る

C |G/B |E/G# |Am7 |

Fm |C/E |F |A#M7 G |

C |G/B |C/B♭ |A7 |

Dm7 Fm |Em7 Am7 |

Dm7 Dm7/G |C C#dim7 |

F#m7-5 Fm6 |Em7 E♭dim7 |

Dm7 G7 |C |

「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【一行目】

C |G/B |E/G# |Am7 |

サビ頭です。分数コードがたくさん出てきて分かりづらいので、ひとつひとつ丁寧に解説していきます。

一旦ベースを取って考えてみる

ベースがややこしくしているので一度ベースを抜いて考えてみましょう。
CGEAm7
Cは主音のコードなのでどのコードへも進行する事ができます。
あとは4-5-3-6進行の5-3-6をしているだけです。
また、EAmのセカンダリドミナントです。

参考:セカンダリドミナントの説明と使い方【徹底解説】

実は、一度に二度も楽しめるコード進行

Gのみベースを戻します。
C G/B E Am
G/Bをテンション表記すると、Bm♭13です。
つまり、
BmEAm
key=Aの2-5-1進行をしています。
いきなり違う調の2-5-1進行を使うテクニックはポップスにおいて頻出なので覚えておきましょう。

次はEのみベースを戻してみます。
CGE/G♯Am7
このE/G♯3度をベースに持ってくることで、ベースの流れを「ラ」→「ラ♯」→「シ」と半音ずつあげてパッシングディミニッシュのように使っています。

参考:パッシングディミニッシュの説明と使い方【徹底解説】

この進行はポップスではあまり見ませんが、2-5-1進行ベースの半音進行の一度に二度楽しめるようなコード進行の作りになっています。

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「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【二行目】

Fm |C/E |F |A#M7 G |

二行目のコード進行を解説します。A#M7というコード進行が出てきますが、難しく考えずにシンプルに考えてみましょう。

いきなりサブドミナントマイナーが出てくるけど大丈夫?

いきなりサブドミナントマイナーを鳴らしても大丈夫です。
なぜなら、ここはAm7Fm7と繋がっています。
急にFmが来ると驚きますが、トニックはどの機能へでも進行できるので、ただのトニック→サブドミナントマイナーという進行をしているだけと考えてください。

Em7じゃ合わないから、C/Eを鳴らしている

次はC/Eです。これはEm7代理として用いられます。
また、C/EEm7と比べて明るくストレートなコードで、強拍のメロディに「ド」が使われているときによく用いられます。

ここでは「ド」のメロディは使われていませんが、Em7だと構成音に「シ」が含まれていてるので、トニックにもなりますがドミナントにもなります。
鍵盤が今手元にある方は違いを弾いてみてください。
Em7Fだと、
ドミナント→サブドミナント
と危ない進行に聴こえてしまうので、トニック色の強いC/Eにしたと考えられます。

参考:コード機能の説明と解説【音楽理論】
(ジャズ編にて解説しています。)

A#M7の機能、分からない時は中心軸システムに頼る

最後はA♯M7です。このコードは中心軸システムによるとドミナントの代理コードとして用いられます。
「ドミナントの緊張感も欲しいけど、浮遊感とか爽やかさも欲しい!」というときに使える便利なコードです。サビ前やサビ後半でよく使われます。

メロディが
「そ」「う」「だ」「よ」「な!」
「ファ」「ファ」「ミ」「ド」「レ」
となっているので、Cミクソリディアンモーダルインターチェンジしてるという見方もできます。

参考:モーダルとコーダルの説明と応用【徹底解説】
(こちらの最後の方にモーダルインターチェンジの解説をしています。)

コード前後の流れを見ると、Fの構成音「ラ」A♯M7の構成音「ラ」が保留されていて綺麗に繋がっています。
また、
FA♯M7G
の進行の構成音で
「ラ」→「ラ♯」→「シ」
と半音の綺麗な動きも作られています。

「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【三行目】

C |G/B |C/B♭ |A7 |

三行目のコード進行はCからのベース下降クリシェになっています。

ポップスで良く使われる、Cからのベース下降クリシェ

他に似ている進行として、
CG/BA♯6A7
があります。ちゃんと、ベースが半音ずつ下がっていっていますね。
Cから始まるベース下降クリシェの共通点として「ソ」の音が保留されるように作られています。
つまり、「Cから始まってベースが半音ずつ下がる」+「ソが保留されるような和音を使う」の二つを押さえておけば、他の和音にリハーモナイズしても大抵は違和感なく編曲できます。

以上で紹介したコードと違う点はC/B♭の箇所ですね。
この和音はC7の転回系と見る事ができます。
また、7thの音がベースにある転回系半音下のコードに解決することが機能和声では良しとされます。
ちゃんと、
C/B♭A7
ベースが半音下に動いていますね。
他の例では、
G/FEm7
という進行がポップスでは頻繁に出てきますのでセットで覚えておきましょう。

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「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【四行目と五行目】

Dm7 Fm |Em7 Am7 |

Dm7 Dm7/G |C C#dim7 |

ほとんどが素直なコードなので、一気に解説していきます。

四行目は「4-4m-3-6進行」の意味合いが強い

パッと見で2-5-3-6進行の亜種に見えますが、どちらかと言うと4-4m-3-6進行の意味合いの方が強いです。
4-4m-3-6進行の頭をDm7に変えたと思って下さい。

Dm7FmEm7
の内声は、
「ラ」→「ラ♭」→「ソ」
と半音ずつ下降していきます。
Fmはひしひしと感じる寂しさや虚しさをイメージさせることが出来るので、この進行はサビ後半によく使われます。
また、似ている進行としては、
Dm7FmCF#m7-5
などがあります。こちらの進行は「ソ」→「ファ#」まで半音ずつ下降しています。

五行目は落ち着きたい場面で、なるべく不安定な音は使っていない

五行目
Dm7
Dm7/G |C C#dim7 |
ここは2-5-1進行の亜種で5の部分がDm7/Gになっています。
なぜでしょうか。曲構成の視点から解説します。

「四行目と五行目」「六行目七行目」は繰り返しになっていて、殆ど同じメロディですよね。
ということはサビ1番最後の「繰り返しの六、七行目」は、この曲で一番クライマックス感を出したい訳です。
クライマックス感を出すにはメリハリが重要なので、五行目は安定したコードを鳴らさなければなりません。
だから、「シ」を使わないDm7/Gが使われます。

五行目のC#dim7はC7と実質おなじ

C#dim7C7に♭9thのテンションを加えて、rootを省略した形なので実質おなじです。詳しくはパッシングディミニッシュの成り立ちを知れば分かると思います。

参考:パッシングディミニッシュの説明と使い方【徹底解説】

「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【六行目と七行目】

F#m7-5 Fm6 |Em7 E♭dim7 |

Dm7 G7 |C |

ここで一気にクライマックス感を出します。もうワンコーラスが終わっちゃいますよと主張しながら一気にベースを半音ずつ下降させていますね。

F#m7-5は難しくなくて、ただのFM7の代理

F♯m7-5FM7の代理クライマックス感を出すためによく用いられます。
五行目のお尻のC#dim7との繋がりは難しそうに見えますが代理してあげると実際には、
C7FM7
セカンダリドミナントを用いて4度上進行しているだけです。

そのあとは普通に4-4m-3-6進行をして、最後の6の部分はパッシングディミニッシュを用いて、しっかりベースが半音ずつ下降するように作られています。
このベースの半音進行がクライマックス感を演出しています。

七行目はしっかり2-5-1進行で終わらせる

クライマックスがあっても終止がないとメリハリがつきませんね。
なので、五行目ではドミナントをDm7/Gとごまかしていたのですが、最後はG7としっかりドミナントを使っています。

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「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【サビ以前】

イントロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【イントロ編】

Aメロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Aメロ編】

Bメロ編→「はじめてのかくめい!」のコード進行を解説【Bメロ編】

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