ニンジャボックス主題歌『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説

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ニンジャボックス主題歌『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説

作詞:只野菜摘 / 作曲・編曲:田中秀和(MONACA)

ニンジャボックス主題歌です。

ニンジャボックス主題歌『ヒミツキチューバー』のおすすめポイント

幼稚園小学生向けのブランディングしていて、メロディもいつもよりめちゃくちゃ分かりやすく作っていると思われます。

音域は「ド~ミ♭」となっています。
コロンビア大学のジャーシルドらの研究によると、5歳の音域は「ラ~レ」と言われているので、キーを半音上げたら歌えますね。

ブルース的なメロディとコード進行、ハウス的な音作りがめちゃくちゃアニソンアニソンしてて良いです。

作る側から見てみると、忍者と言えば「タイトなドラム」と「ノコギリ波のシンセ」「和風なメロになるマイナー系&ブルース系スケール」「その他SE」などで攻撃的な編曲をするのが一番楽ですが、子供向けなのであまり攻撃的にはできません。
編曲攻撃を抑えつつも、遊び心は沢山あるバランスの取れた曲だと感じました。

『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説【田中秀和】

key=Cに戻して解説しています。

『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説【イントロ&Aメロ】

【イントロ&Aメロ】
C7 F7 |C7 F7 |
C7 F7 |D7 G7 |

まず、このC7セカンダリドミナントではなく「トニックセブンス」と呼ばれるブルース特有の和音です。
進行するために7thを付けたのではなく、泥っぽい感じを出すための装飾音と考えてよいです。

イントロとAメロでは「ブルーノートスケール」を使っておりペンタトニックと似たような音階です。これが忍者っぽいイメージを出していますね。

イントロとAメロのメロディは基本的に跳躍は使っていないので、落ち着いた印象になっています。

最後のD7F7の代理で、2-5進行のためにD7に代理されています。

『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説【Bメロ】

【Bメロ前半】
G#M7 |Fm9 |
B♭ C |B♭ C |B♭ |Cm |

【Bメロ後半】
G#M7 |Am7-5 |B♭7 |G7 |

Bメロ前半でやっと「五度跳躍」のメロディが出てきました。
「ちょっと~」の箇所です。

それではサビで転調しているので、まずBメロ前半部分から解説していきます。

G#M7Fm7の代理として使われます。
コード機能の説明と解説【音楽理論】

ザックリ説明すると、「ラ♭」の音がサブドミナントマイナー由来の音と扱われるからです。

つまりG#M7から始まりますがやっていることは、「Fm→Fm」というサブドミナントマイナーを継続させた進行なだけです。

続いて、Bメロ後半を解説していきます。

サビから「短三度下」に転調するので、サビから見た時のコード進行に直してみましょう。
【サビから見たBメロ後半】
FM7 |F#m7-5 |G7 |E7 |

Bメロ後半ではよくあるBメロの進行になっていました。
E7は短3度下に転調するときによく挟まれる和音です。

どちらもG#M7から始まっているので、違和感なく転調モーションに入れていますね。とてもコード進行を作るのが上手いです。これを思いついたときは本当に「閃いたぜ」って感じだったと思います。

『ヒミツキチューバー』のコード進行を解説【サビ】

【サビ前半】
FM7 |FM7 |Em7 |Am7 |
Dm7 |Dm7/G |C |Caug/F# |

FM7 |F/B♭ |Em7/A |E♭dim7 |
Dm7 |Dm7/G |C Dm7 |Eaug |

「閃いたぜぇ」から「来たっぷね」までです。

最初は4-3-6進行から2-5-1進行を使っていて、普通にテンプレート的なコード進行になっていますね。
Caug/F#C7の代理として使われています。

サビ二回目は少し変えていますね。
代理前のコードに戻してみると、
FM7E7Am7D7
となっています。

F/B♭はコードネームを変えるとB♭M7sus2となっており、E7の裏コードとして使われています。
Em7/Aもコードネームを変えるとAm7(9,11)omit3となっていますね。
E♭dim7D7(-9)のルートを省略した和音です。

【サビ後半】
FM7 |Eaug/B♭ |Em7 |Am7 |
Bm7-5 |E7 |Am G#aug |C/G |

F#m7-5 |Fm6 |Em7 |A7 |
Dm7 Em7 |Asus4 A |
Dm7 Em7 |Asus4 A |

サビが繰り返されるごとにどんどん暴れていきますね。
Eaug/B♭E7の代理として使われます。

Bm7-5E7Am
これはkey=Aの2-5-1進行となっています。

そのままの流れで
AmG#augC/G
とベースクリシェをキメます。

次のF#m7-5FM7の代理として使われます。
これは構成音が似ているからとジャズ的な理由です。

この後もkey=Dの2-5-1進行が使われており、
Em7A7Dm7
となっています。

最後はAと偽終止で終わり、イントロのA7(イントロのkeyではC7)に上手く繋がるようになっています。

『ヒミツキチューバー』の関連曲

同じく田中秀和さんが作曲している曲です。
こちらも幼児がメインターゲットの曲なので、分かりやすいメロディになっています。
コード進行が面白いのでぜひご覧ください。

まふまふさんのキャッチーなメロディと、田中秀和さんの豊かな和音が綺麗に融合されている完全神曲です。
F#m7-5とかCaug/F#とか使われていてかなり面白いです。

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