【田中秀和】「JAM GEM JUMP!!!」のコード進行を解説

この記事は、作曲・編曲:田中秀和の「JAM GEM JUMP!!!」サビ部分のコード進行の解説をします。
また、簡単のため「Key=C」に移調して解説しています。
機能としてトニックはC、サブドミナントはF、ドミナントはGの色分けしています。セカンダリドミナントはE7とします。
しかし、同じコードでもクラシック目線、ジャズ目線で異なる機能を持つことが多いので、参考程度に見てください。

イントロ編→ 「JAM GEM JUMP!!!」【イントロ編】

Aメロ編→ 「JAM GEM JUMP!!!」【Aメロ編】

Bメロ編→ 「JAM GEM JUMP!!!」【Bメロ編】

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【田中秀和】「JAM GEM JUMP!!!」のコード進行を解説【サビ編】

1:26-1:53の部分です。二回目からの再生はフルで流れます。
ちなみにPCの方は動画を右クリックするとループできます。

コード進行を見る

FM7G/FEm7Am7

Bm7-5E7

Am7 G#augC/G Caug

F#m7-5B7Em7A7b9b13 A7

Dm7Dm7/G

Dm7-5 DbM7 CC7#9

G#A#C7sus4C7

C#D#C7sus4C7

コード進行の解説【一行目】

FM7G/FEm7Am7

Bメロから転調してサビまでやってきました。
転調部分を詳しく見てみましょう。

Bメロをkey=Cと見た場合は、
GaugCM7
となり、GaugはG7の代理でしたのでドミナント→トニックの綺麗な進行でサビへと繋がっています。

またサビをkey=Cと見た場合は、
CaugFM7
となり、Caugセカンダリドミナントを利用してFM7へと綺麗に繋がっています。

参考:セカンダリドミナントの説明と使い方【徹底解説】

一行目のコード進行は4-5-3-6進行の亜種で、5の部分がG/Fと変わっています。
G/FはG7の転回系で、7thの音をベースに変えています。

コード進行の解説【二行目】

Bm7-5E7

ここはkey=Aから2-5-1進行を借りてきているので、しっかり次はAm7に着地します。ポップスでは、いきなり違う調の2-5-1進行が使われることがよくあります。

コード進行の解説【三行目】

Am7 G#augC/G Caug

2-5-1進行を経てAm7までやってきました。
Am7G#augC/G
「ド」「ミ」を保留したまま、ベースの音が「ラ」→「ラ♭」→「ソ」と半音ずつ下がっています。
こういう進行をベースの下降クリシェと呼びます。
また、クリシェはどのジャンル理論から見るかによって機能は変わりますが、一番簡単に「クリシェが続いている間は頭のコードの機能と変わらない」と覚えておきましょう。

最後のCaugですが、このCaugはC7の代理として使われます。
三行目から四行目の繋がりを見ると、
CaugF#m7-5
となっています。F#m7-5はFM7の代理として使われるので、難しいように見えてやっていることは、
C7FM7
と簡単な事をしてます。

コード進行の解説【四行目】

F#m7-5B7Em7A7b9b13 A7

ここの進行は2-5-1進行のオンパレードになっています。
F#m7-5B7Em7
key=Eの2-5-1進行です。
Em7A7Dm7
key=Dの2-5-1進行です。
Em7は2-5-1進行の「1」として役割を持っていますが、頭の「2」としての役割も持っています。こういうコード進行は曲の流れをスムーズにしたい時に良く使われます。

また、A7(♭9♭13)ポリコードというテクニックが使われています。
ベースの上にテンションだけを乗せますが、機能はA7と変わりません。

参考:ポリコードの解説(近日公開)

♭9thや♭13thは傾性音と呼ばれます。不安定な音なので、どこか安定した音へ着地しなければなりません。この場合はA7によって、
「シ♭(♭9th)」→「ラ(1st)」
「ファ(♭13th)」→「ミ(5th)」
と解決されています。

コード進行の解説【五行目】

Dm7Dm7/G

key=Dの2-5-1進行によってDm7へとやってきました。
ここは普通にkey=Cの2-5-1進行なのですが、G7の代わりにDm7/Gが使われています。
六行目との繋がりのためにDm7/Gを使っているのですが、詳しくはイントロ編で解説しています。

コード進行の解説【六行目】

Dm7-5 DbM7 CC7#9

ここのコード進行もkey=Cの2-5-1進行で、5のG7の代理として裏コードD♭M7が使われています。
裏コードを使っているため、ベースは「レ」→「レ♭」→「ド」と綺麗に半音ずつ下降しています。

最後のC7#9ですが、ここもイントロ編と同じように装飾的な意味が強いテンションの#9thと考えられます。
「ミ(3rd)」と「レ#(#9th)」のぶつかり方が凄く尖っているので、耳で覚えやすいテンションだと思います。

コード進行の解説【七行目・八行目】

G#A#C7sus4C7

C#D#C7sus4C7

七行目のG#A#のコードは同主調から借りてきたもので、最後はしっかりトニックのC7sus4へと着地しています。
このC7は実は転調のピボットコードになっていて、ここからkey=Fに転調している(元のイントロの調に戻っている)とも見ることができます。

key=F(イントロの調)に変えてみると、
E♭FG7sus4G7
G#A#G7sus4G7
となります。
一回目のC7トニックと思っていたものが、実はkey=FではG7になりドミナントだったのです。

C7sus4C7と二回出てきてややこしいので、七行目・八行目をまとめます。
また、簡単のためテンションを省略します。
七行目をサビから見ると、
G#A#C
八行目をイントロから見ると、
G#A#G
となります。
七行目と八行目は同じような事をしていますが、明らかに違うことをしていて、転調を意識したコード進行になっています。

「JAM GEM JUMP!!!」のコード進行を解説【サビ以前編】

イントロ編→「JAM GEM JUMP!!!」【イントロ編】

Aメロ編→ 「JAM GEM JUMP!!!」【Aメロ編】

Bメロ編→ 「JAM GEM JUMP!!!」【Bメロ編】

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