この記事は、作曲・編曲:まふまふ/田中秀和の「人類みなセンパイ!」イントロ部分のコード進行の解説をします。
また、簡単のため「Key=C」に移調して解説しています。
機能としてトニックはC、サブドミナントはF、ドミナントはGの色分けしています。セカンダリドミナントはE7とします。
しかし、同じコードでもクラシック目線、ジャズ目線で異なる機能を持つことが多いので、参考程度に見てください。

イントロ編→「人類みなセンパイ!」のコード進行を解説【イントロ編】

スポンサーリンク

【まふまふ&田中秀和】「人類みなセンパイ!」のコード進行を解説【Aメロ編】

0:12-0:38の部分です。二回目からの再生はフルで流れます。
ちなみにPCの方は動画を右クリックするとループできます。

コード進行を見る

Dm9 FM7/G |CM7 Am7 |

Dm9 FM7/G |Eaug/Bb A7 |

Dm9 FM7/G |CM7 A7 |

Dm9 FM7/G |Bbm7 C |

(以降、頭からもう一度繰り返し)

コード進行の解説【一行目】

Dm9 FM7/G |CM7 Am7 |

この進行は4-5-3-6進行の亜種で、FM7の代理としてDm9Em7の代理としてCM7が使われています。
なぜこの代理が使えるか分からない方はこちらの記事をご覧ください。

参考:コード機能の説明と解説【音楽理論】

また、FM7/GG7の代理です。テンションの表記をすればG7sus4(9th,13th)となります。
ここは「ド」「ラ」を行ったり来たりしているメロディなのですが、G7のコード上でメロディ「ド」を使うと、G7の構成音にある「シ」と半音でぶつかってしまい不協和に近づいてしまいます。
その不協和を消すためには「シ」を使わない代理コードに変えなければなりません。

「シ」の音を使わない代理コードならG7sus4とかでも良いですよね。
なぜ、こんなにテンションを乗せるのでしょうか。
それは、前のDm9との繋がりを良くするためです。

Dm9の構成音はベースが「レ」、内声音は「ファ」「ラ」「ド」「ミ」です。
FM7の構成音は「ファ」「ラ」「ド」「ミ」で、Dm9の内声音と同じになっています。
つまり、ベース以外の音を全て保留して綺麗に繋げるためにテンションを乗せたわけです。

コード進行の解説【二行目】

Dm9 FM7/G |Eaug/Bb A7 |

ここも4-5-3-6進行の亜種です。
3の部分はE7の代理でEaug/B♭が使われています。
代理前のコードに戻すと、
E7A7Dm9
と四行目までセカンダリドミナントを繰り返して綺麗に繋がります。

参考:セカンダリドミナントの説明と使い方【徹底解説】

なぜEaug/B♭を使うのでしょうか。
まずは、このコードが作られる過程を詳しく解説していきます。

そもそもの形はセカンダリドミナントの繰り返しで、
E7A7
と進行する形です。
E7は代理としてEaugを使えます。代理してあげると、
EaugA7
となります。
ここで、構成音を見てみましょう。

Eaugの構成音は「ミ」「ソ♯」「ド」
A7の構成音は「ラ」「ド♯」「ミ」「ソ」
半音同士で繋がる構成音を抜き出すと、
「ソ#」→「ラ」
「ド」→「ド♯」
の2つあってどちらも半音上がりますね。
半音の動きは、とても気持ち良い動きで音楽的に良しとされます。

2つ半音の動きがあるんだから、まだ半音の動きが作れるならもっと良いコード進行になりますよね。
そこで、中心軸システムという音楽理論を使ってベースの音を変えます。

参考:コード機能の説明と解説【音楽理論】(後半部分に中心軸システムについて書いてあります)

中心軸システムによると、ベースを減五度変えてもコードの機能は変わりません。
Eaugのベース音は「ミ」で、それを減五度変えると「シ♭」となります。
「シ♭」→「ラ」
とベースの音を半音で繋げるためにEaugEaug/B♭と代理します。
最終的に、
Eaug/B♭A7
となり、半音の動きが3つもあるコード進行になりました。

また、Eaug/B♭はコードに「ラ♭」「シ♭」の音が入っていて、メロディは「ドレミファソ」を使っているので、Cミクソリディアン♭6モーダルインターチェンジしていると分かります。

参考:モーダルインターチェンジの解説(近日公開予定)

コード進行の解説【三行目】

Dm9 FM7/G |CM7 A7 |

三行目は一行目とほぼ同じ。
A7はセカンダリドミナントです。

コード進行の解説【四行目】

Dm9 FM7/G |Bbm7 C |

B♭m7はG7の代理です。
これは、B♭m7の構成音を詳しく見ると分かります。

B♭m7の構成音は
「シ♭」「レ♭」「ファ」「ラ♭」
です。
B♭m7を転回し、ベースの音を「レ♭」に変えてみます。
するとコードネームはD♭6になります。これはD♭7の7thを省略して6thを加えた形と見ることができます。
D♭7はG7の代理なので、似ているD♭6もG7の代理といえます。
つまり、D♭6を転回しただけのB♭m7もG7の代理コードってことです。

【まふまふ&田中秀和】「人類みなセンパイ!」のコード進行まとめ

イントロ編→「人類みなセンパイ!」のコード進行を解説【イントロ編】

「Aメロ編」

Bメロ編→近日公開

サビ編→近日公開

関連タグ

共有

スポンサーリンク