曲作りに活かせる!モーダルとコーダルの説明と応用【徹底解説】

「モーダルとコーダルって何?」
「それを知ってどう曲に応用すればいいの?」

この記事ではこれらの疑問を解決するために、DTM初心者の方でも分かりやすくモーダルとコーダルについて解説しています。モーダルとコーダルが分かった後のモーダルインターチェンジやアヴェイラブルノートが理解できれば、絶対に今より作風が広がる事間違いありません。

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曲作りに活かせる!モーダルとコーダルの説明と応用【徹底解説】

曲作りに活かせる!モーダルとコーダルの説明と応用【徹底解説】

①モーダルとコーダルの説明

②モーダルとコーダルの使用例

③モーダルとコーダルの応用

と順序立てて、より深く理解できるように解説していきます。

モーダルとコーダルの説明

結論として、
モーダルとは「モード(旋法)の考えに沿って曲をつくる」こと。
コーダルとは「コードの考えに沿って曲をつくる」こと。

ここの違いで躓く方が結構いるのですが、初めから文字だけで完璧に理解する必要はありません。
曲を作っていく(聴いていく)中で「これがモーダルか…これがコーダルか…」と徐々に理解していくことをおすすめします。

モーダルの詳しい説明

モーダルとは「モード(旋法)の考えに沿って曲をつくる」ことでした。
こちらで詳しい解説をしています。

参考:モードってなに?【音楽理論】

モーダルな考えでコード進行を組み立てる場合は、そのモードの特性音を提示しなければなりません。
例えば、Cフリジアンモードの場合、

とりあえず主音のコード「Cm」を提示しておこう

Cフリジアンの特性音は「レ♭」だから「D♭」を鳴らそう。

という感じで進行を作ります。

Cm D♭ |Cm D♭ |

と完成したコードにメロディを乗せるのですが、モーダルな考えでメロディを付ける場合は、コードがある事を考えません。
つまり、コードで何が鳴ってようが、Cフリジアンスケールの中からメジャースケールに取られないよう、音を選んでメロディを付けます。

つまり、モーダルな考え方とは「モード(旋律)の中心音を重視した考え方」ということ。

コーダルの詳しい説明

コーダルとは「コードの考えに沿って曲をつくる」こと。
結論として、コーダルの考え方とは「コードのルート音を重視した考え方」です。

コーダルの考え方でコード進行を作る場合は、曲の中心音はあまり気にしません。

うーん一応key=Cで作るけど「F#m7-5」から曲を始めてみよう。

前がマイナーだから2-5進行の5「B7」に行こう。

前で2-5進行してるからまぁとりあえず1「Em7」に進むか。

また前がマイナーだし2-5進行の5「A7」に行こう。あ、でもさっき7th使ったし♭9thも乗せとこ。

という感じで進行を作ります。

F#m7-5 B7 |Em7 A7b9 |

と完成したコードにメロディを付けます。
進行の作り方を見てもらうと分かりますが2-5-1進行を多用して色々な調に部分的に転調していますね。
なのでkey=Cのメジャースケール「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」の中から自由に選んで作ろうとするのは効率が悪すぎます。

そこでコーダルの考え方でメロディを付けます。
コーダルの考え方とは「コードのルート音を重視した考え方」でした。
この考え方を意識してメロディを付けます。

F#m7-5のルートは「ファ♯」でコードネームが「m7-5」だから、「ファ♯から始まるロクリアンスケール」の中から音を使うか。

B7のルートは「シ」でコードネームが「7th」だから、「シから始まるミクソリディアンスケール」の中から音を使うか。

Em7のルートは「ミ」でコードネームが「m7」だから、「ミから始まるフリジアンスケール」の音を使うか。

A7のルートは「ラ」でコードネームが「7th,♭9th」だから、「ラから始まるHMP5Bスケール」の音を使うか。

という感じでメロディに使う音階を決めます。

参考:スケールの詳しい説明(近日公開)

モーダルな曲とコーダルな曲の実際の例

key=Cに戻します。
コード進行では2-5-1進行が用いられていて、機能の着地点があらかじめ決まっている進行になのでコーダルなコード進行です。
また「人類みなセンパイ!」のAメロでは
「お」「つ」「お」「つ」「おー」
「ド」「ラ」「ド」「レ」「ドー」
コードが変わっても主音を意識したメロディになっています。
これはモーダルなメロディです。

参考:【まふまふ&田中秀和】「人類みなセンパイ!」のコード進行を解説【Aメロ編】

key=Cに戻します。
0:22~の進行
FM7G/FEm7Am7

FM7でのメロディ(かっこの中はコードのルートから見た度数)は、
「ラー(3rd)」「ラ♭」「ラー(3rd)」「ラ♭」「ラー(3rd)」「ド(5th)」
です。また、Em7のメロディでは、
「ソー(3rd)」「ソ♭」「ソー(3rd)」「ソ♭」「ソー(3rd)」「レ(7th)」
と鳴っています。
同じ型のメロディが、コードの「3rd」と「その半音下」を行ったり来たりしていますよね。
コードにつられてメロディが動いているので、コーダルな曲です。

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モーダルとコーダルの応用編

モーダルとコーダルの応用編

モーダルとコーダルを知っても応用できないと意味がないですよね。
ここではモーダルとコーダルを応用したテクニックを説明します。

モーダル・インターチェンジ

モーダルインターチェンジとは、曲中で「モーダル(旋法)」を変えるテクニックで、メジャースケールから外れた和音を生み出す時に使います。
勘違いする方が多いのですが、中心音は変わりません。中心音から始まる音階が変わるだけです。
それでは詳しく説明していきます。

例えば、
FM7 G7 |Em7 Am7 |

とコード進行があります。これはkey=Cのメジャースケールを使って曲が展開されています。
FM7もG7もEm7もAm7も、Cメジャースケールから作られる和音です。

次の進行では、
F#m7-5 Fm7 |Em7 E♭dim7 |

と展開されたとします。
Em7key=Cのメジャースケールから作られますが、他のコードはkey=Cのメジャースケールから作ることは出来ませんね。

F#m7-5key=Cのリディアンスケールから作られています。

Fm7key=Cのマイナースケールから作られています。

E♭dim7key=Cのディミニッシュスケールから作られています。

このようにして、モーダル(旋法)だけを変えることによって、メジャースケールから外れた和音を使えるようになるのです。
もし初心者の方が、作曲に取り入れる場合は「この一部だけモーダルインターチェンジさせて映えさせる」といった使い方をすると良いです。
何の考えもなしにチェンジしても、まずぐちゃぐちゃな曲になりますし「理論知ってる俺TUEEE」と見え見えであざとい曲になりますからね。メリハリをつけましょう。

また、モーダルインターチェンジだけでは出てこない和音もあります。
そういった場合はセカンダリドミナントなどを用いています。

参考:セカンダリドミナントの説明と使い方【徹底解説】

アヴェイラブル・ノート・スケール

アヴェイラブルノートスケールとは、「コードにつける音階を自由に変えられる」テクニックです。
コーダルの説明のときに少しヒントはあります。
例えば、
Em7のルートは「ミ」でコードネームが「m7」だから、「ミから始まるフリジアンスケール」の音を使うか。
と解説しましたが、
Em7のルートは「ミ」でコードネームが「m7」だから、「ミから始まるドリアンスケール」の音を使うか。
ともできるわけです。

と、詳しくアヴェイラブルノートスケールの解説をしていくと長くなるので、別の記事で解説しています。

参考:アヴェイラブルノートスケールの解説(近日公開)

モーダルとコーダルのまとめ

・モーダルは「モード(旋法)の考えに沿って曲をつくる」ことで、曲の中心音を重視する考え方でした。

・コーダルとは「コードの考えに沿って曲をつくる」ことで、コードのルート音を重視する考え方でした。

・モーダルインターチェンジとは、中心音を変えないままモーダル(旋法)を変えて和音を生み出し、新しいメロディを生み出すテクニックでした。

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