【脳と心理学】ワーキングメモリとは?【意味・鍛え方を簡単に解説】

ワーキングメモリってなに?意味とか鍛え方とか簡単に知りたいな。

こういった疑問に超分かりやすく簡単に答えます。

  本記事の内容

科学的な記事は特に信頼度が大事なので、記事下にまとめて参考にした論文を貼っています。

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ワーキングメモリとは?意味を簡単に解説

ワーキングメモリとは?意味を簡単に解説

ワーキングメモリとは作業記憶のことです。
簡単に、行動を起こすときに使う短い記憶のことです。

文字では分かりにくいので、画像を使って説明します。

ワーキングメモリの意味を解説

ワーキングメモリの意味を解説

①画像(左)の料理を作ってるとき

このときの脳は、
脳Aの部分「料理を作っている」
脳Bの部分「(からっぽ)」
と記憶しています。

すると、突然電話が鳴り始めたので出ることにしました。

②画像(真ん中)の電話に出てるとき

このときの脳は、
脳Aの部分「料理を作っている」
脳Bの部分「会話をする」
と”空っぽだった脳Bの部分”を使って新たに記憶します。

会話が弾み、電話を続けることにしました。

③それから10分後…

電話をしていましたが、
脳Aの部分「料理を作っている」
脳Bの部分「会話をしている」
と覚えています。

なので頃合いで電話を止め、料理に戻ることができます。

このように行動を起こすときに使う記憶を作業記憶(ワーキングメモリ)と言います。
作業記憶(ワーキングメモリ)の数が多いほど「コレやりながら、アレもやる」と複数のことを要領よく行えるわけです。

ワーキングメモリの低い人はこうなる

ワーキングメモリの低い人はこうなる

先ほどの説明では「脳Aの部分」「脳Bの部分」の2つを使える人でした。

今回はワーキングメモリの低い人。つまり「脳Aの部分」の1つしかない人で説明します。

①画像(左)の料理を作ってるとき

このときの脳は、
脳Aの部分「料理を作っている」
と記憶しています。

すると、突然電話が鳴り始めたので出ることにしました。

②画像(真ん中)の電話に出てるとき

「会話をする」を記憶したいのですが、記憶できる脳がありません。
なので、脳Aの部分を使います。

このときの脳は、
脳Aの部分「会話をする」
と上書きするわけです。

そして会話が弾み、電話を続けることにしました。

③それから10分後…

電話をしていますが脳は、
脳Aの部分「会話をする」
と覚えており、「料理を作っている」ことはもう覚えてはいません。

ワーキングメモリの低い人はこのように料理のことを忘れてしまいます。

ワーキングメモリの容量には、あまり個人差はない

プリンストン大学などで教授をしていた心理学者ジョージ・ミラーは1956年に『短期記憶の容量が7±2である』と発見しました。
つまり、上で説明した「脳の部分」が5~9個あると発表したわけです。

しかし、50年もあれば研究はかなり進み、現在では『有意味な情報は3~4つ程度』と分かっています。

なので、電話番号やクレジットカードなどは、効率よく入力が出来るように「3~4桁」で区切られているわけです。

要領の良さに個人差が生まれる理由

ワーキングメモリの数に個人差がないことは分かった。
でも、要領が良かったり悪かったりする差ってなに?

結論として「ワーキングメモリの使い方の上手さで決まります」

基本的に人にはワーキングメモリ(作業記憶)の容量は4つ程度しかないと説明しました。
なので、要領良い人悪い人の差はワーキングメモリの使い方の上手さが原因になります。

使い方の上手さとは、不必要になったワーキングメモリを素早く除去することです。

先ほどの料理の例で具体的に説明します。

①料理を作っているときに電話している。

この時の脳は、
脳A「料理を作っている」
脳B「会話をしている」
脳C「(からっぽ)」
と記憶しています。

すると、突然ピンポンとチャイムが鳴りました。宅急便が来たようです。

②荷物を受け取るとき

この時の脳は、
脳A「料理を作っている」
脳B「会話をしている」
脳C「荷物を受け取る」
と記憶しています。
空いていた脳Cの部分を新たに使いました。

荷物を受け取り、電話に戻りました。
すると、電話相手から「あとで遊びに行くけど、ついでに欲しいものある?」と聞かれました。

③欲しいものを考えるとき

この時点で「欲しいものを考える」を記憶したいのですが、もうワーキングメモリの容量はいっぱいです。ここで、ワーキングメモリの使い方が上手い人は不必要な情報を消す(もしくは上書きする)わけです。

脳A「料理を作っている」
脳B「会話をしている」
脳C「荷物を受け取る」

脳A「料理を作っている」
脳B「会話をしている」
脳C「欲しいものを考える」

もし、不必要な情報を上手く消せない場合だと
「どうすれば良いのか分からず止まってしまう。」
「”料理を作っている”の重要な記憶に上書きしてしまう。」
と要領悪くなってしまうことになります。

つまり、ワーキングメモリの容量は基本的に誰でも同じ
でも、不必要な情報を消す上手さで個人差が生まれる

ワーキングメモリの鍛え方を簡単に解説

ワーキングメモリの鍛え方を簡単に解説

いやいや、もう大人だし鍛えられないんじゃないの?

ワーキングメモリは大人でも鍛えられます。

正しくは「不必要になったワーキングメモリを早く削除する」ことを鍛えられます。
鍛え方には、主に食事や脳トレ、有酸素運動が挙げられますが、ここでは食事と脳トレに注目して解説します。

脳トレでワーキングメモリを鍛える方法

結論として「二重N-Back課題という脳トレをする」

ミシガン大学のジェギらは「二重N-Back課題を継続的にさせた場合、成人済みの大人でもワーキングメモリが向上し、IQが上がった」と発表しています。

つまり、「ワーキングメモリを鍛える方法見つけたら、ついでにIQまで上がっちゃった」というわけです。

メンタリストのDaiGoさんが、二重N-Back課題を手軽にできるDNBというアプリを作られています。
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食事でワーキングメモリを鍛える方法

結論として「亜鉛やマグネシウムなど、脳の発達を促す栄養を取る。」

ワーキングメモリを司る脳の部位を発達させるには、亜鉛やマグネシウム、ビタミンB6が必要になるためです。

逆に、加工食品などには亜鉛の吸収を妨げる働きのある添加物が含まれている場合があるので、そういった食品を出来るだけ減らすのも効果的です。

ワーキングメモリを鍛えるメリットとデメリット

ワーキングメモリを鍛えるメリット

効率よく動ける。
失敗、ケアレスミスが少なくなる。
IQが上がる。
注意力が上がる。
推理力、相手の感情の把握が上手くなる。
解決策を見つけるのが上手くなる。

ワーキングメモリを鍛えるデメリット

脳トレをするのに時間がとられる。
継続するのが面倒くさい。
モチベーションの維持が難しい。
ちゃんと鍛えられているか分かりにくい。
毎日栄養について考えるのが面倒くさい。

こんな感じです。
継続的にすることが一番難しいですが、ミシガン大学のジェギらによると「二重N-Back課題を1か月続けると、IQが平均5ポイント上がった」と結果が出ているので、一か月だけやってみるのもありだと思います。

以上で、初心者向けのワーキングメモリの解説でした。

もっと詳しくワーキングメモリの鍛え方について知りたい方へ

こちらの記事では「鍛える脳の部位の解説~どんな栄養素を取ればよいのか」を解説しています。
ピンポイントで栄養を取れるようになるので、お金の節約にもなりますよ。

こちらはADHDとワーキングメモリの関連について書いた記事です。
「忘れっぽさが他人より目立つ…」「注意力とか平均より悪い方だと思う…」って方は、こちらの記事の方がおすすめ。

お子様がいる方はこちらがおすすめ。
大人も一緒に楽しめるゲームを紹介しています。

  参考論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/32/1/32_7/_pdf

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